TIGO Energyの導入を検討する (2)


TIGO Energyの導入を検討する (1)の続きです。

弊社の「ねぎソーラー」では、TIGO EnergyのMMU等に定額電灯契約で給電するのはいろいろな意味で難しそうなので、MMU等への給電を目的に独立型の太陽光発電システムを・・・と検討をすることにしました。独立型の太陽光発電システムを採用する場合のメリットを以下にまとめてみます。

  • (太陽光が十分にあたれば)敷地内の好きな場所におけるのでケーブル・配管を短くできる
  • 「電圧30V未満の電気設備であって、電圧30V以上の電気的設備と電気的に接続されていないもの」は「電気工作物」ではないので、電気工事士でなくても自分でシステムを組める(※30V未満とはいえ電流は相当に大きいので感電に注意する等安全対策は必要です。)
  • 定額電灯契約のような機器の種類・数には制約はないので発電・蓄電能力等の範囲で好きな機材を接続できる
  • システム電圧を12 Vとしておけば(以下の例はそのようにしています)乗用車用のシガーソケットに接続できる機材が接続できる(インバータを接続すればAC 100V機器も利用可能)

(注) この方法はみなさまに積極的におすすめするものではありません。機材のボックスの据付スペースがあって、ケーブルや保護管の距離も短く、定額電灯契約1契約分で済むなど、特に問題がなければ、普通に定額電灯契約1機器分で給電されるほうが、安心・安定・安価かと思います。ご自身の発電施設・敷地のさまざまな制約とその対策の可能性をよく比較検討の上、本記事をお読みください。

細かい計算は別記事にしますが、TIGO Energy のMMU(24V)と、モバイルルーター(USB 5V)への給電を目的とする場合、

[1] 太陽電池モジュール(パネル) 開放電圧20V程度-25W~50W程度 (5,000~10,000円程度)
[2] ディープサイクル鉛バッテリー 12V-25Ah~50Ah程度 (5,000~10,000円程度)
[3] チャージコントローラ 最大電流4A程度 (1,000~4,000円程度)
[4] DC 12VからDC 24Vを取り出すアダプタ (2,000~3,000円程度)
[5] DC 12VからDC 5V (USB)を取り出すアダプタ (1,000円程度)
(その他ケーブルやDC 12Vを分岐させるもの、コネクタ形状を変換するものなども必要ですが、ここでは省略します。)

が必要な機材です。[1]から[3]は独立型太陽光発電システムを扱っているところで揃います。そのような専門店はインターネット上でもいくつかありますし、「なんとか市場」とか「なんとかショッピング」とか「密林ジャパン」などでも十分揃います。[4][5]は乗用車の12Vのシガーソケットから電源をとるものをそのまま使えます。[4]はノートパソコン等用のもので24V出力ができるものがありますから、それを使うとよいでしょう。[5]はカー用品店で入手が十分できますが、[4]はやや微妙です。これらもインターネットで注文するとよいでしょう。

上記の[1]から[5]の合計額で2万円弱から可能ですので、5~10年分の定額電灯契約の小型機器料金程度といえるでしょう。ただし、メンテナンスは当然自己責任です。また、鉛バッテリーは20年持ちません。5年ないし7年程度で交換をする必要があると考えておきましょう。さらに、太陽電池モジュールを適切な角度に据え付ける架台等、資機材の防水対策も考えなければなりません。これらの費用を考えると、上に書きました「機材のボックスの据付スペースがあって、ケーブルや保護管の距離も短く、定額電灯契約1契約分で済むなど、特に問題がなければ、普通に定額電灯契約1機器分で給電されるほうが、安心・安定・安価かと思います。」についてご理解をいただけるかと思います。

具体的な機材や「架台等」については別記事とさせていただきます。

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