おすすめニュース22点盛り(土曜日が祝日だとありがたみも半分でありますねの巻)

「太陽光発電バブル」を振り返る
2017年01月17日 17:30
宇佐美 典也
エネルギーコンサルタント
http://www.gepr.org/ja/contents/20170117-01/

【特に2012年から2013年にかけては業界の熱気は凄まじく、ある太陽光発電をテーマにした展示会後に「我々の業界はバブル、バブルと言われるが、バブルで何が悪い!バブルに乾杯!」と景気のいい挨拶で交流会が始まったことを思い出します。】
→ どんな展示会だか知りませんが、あまり品がよろしくないわけでありまして、まあ、実際、そういう業界かもしれません。

【このように我が国の太陽光発電業界は2012年から2014年にかけて地方の不動産業者やブローカーが暗躍することで急速に拡大し、各系統の接続可能量を埋め尽くしてなお余りあるほどの案件が組成されバブルの様相を呈し、このバブルを沈静化するため2015年以降経済産業省と系統網を管理する電力会社が協力して徐々に規制を強化するという経緯を辿ってきました。】
→ 「案件」と呼べるようなレベルのもののほうが少なかったのではいう気もいたしますが、まあ、滞留案件一掃はよいことであります。

官公庁の電力調達入札で再エネ導入を記載、環境配慮契約法を変更
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
2017/02/09 13:43
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020906210/

【なお、今回の変更内容に関するパブリックコメントのなかに、「固定価格買取制度(FIT)」を活用した「FIT電気」も、「再エネ」に加えるべきとの意見もあったが、「FIT電気の環境価値は電力需要者全体に帰属する」との従来の考え方を踏襲し、環境配慮契約法の下でも、FIT電気は再エネに含めないことになった。】
→ 当然でありますね。再エネか再エネでないかといえば再エネであることは間違いはないわけでありますが、儲かるからとウマウマするためにやっているのに、ドヤ顔でうちは環境にやさしいなどと言うような筋違いであります。

風力と太陽光が最も成長、2035年までに4倍増、英BPが予測
「エネルギー概況」を更新、再エネの伸びが加速
大場 淳一=日経BPクリーンテック研究所
2017/02/06 17:15 1/1ページ
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020606132/

【石油メジャー(国際石油資本)の英BPは1月25日、2035年までのエネルギー市場予測「BP Energy Outlook(BPエネルギー概況)」の2017年版を発表した。】
【技術の改善と温暖化問題への懸念が一次エネルギー需要の割合を変えつつあるが、2035年まで石油・天然ガスと石炭が主要なエネルギー源であり続けるという。】
→ オイルメジャーですら再エネが成長というのですから、成長するのでありましょう。とはいえ、化石燃料も主要なエネルギー源でありつづけることはそう簡単には変わらなさそうではあります。

太陽光、最も安い新エネルギーに
2017.2.3 05:00
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170203/mcb1702030500011-n1.htm

【民間企業が大規模な電力供給契約を勝ち取ろうと競い合うオークションでは次々と安値記録が更新された。1月のインドでの契約で64ドル(約7223円)だった1メガワット時当たりの価格は、8月のチリでの契約では29.10ドルまで下がり、これは競合する石炭火力発電の約半分の価格に相当する。】
【風が吹かない時や太陽が出ない時はやはり化石燃料が最も安い選択肢となる。石炭や天然ガスは今後もエネルギー不足の軽減に重要な役割を果たし続けるだろう。】
→ 再エネ原理主義者が何を言っても、再エネが安定しているとは言えないわけでありまして、そこは供給側で調整するのか、需要側が調整するのか、それとも両方が調整するのか、そこが「しくみ」となるまでは化石燃料を効率よく使うことも考えていかないといけません。えっ、アレですか? アレは本当にお上が言うように安いのでしょうか。

北斗星(2月5日付)
2017年2月5日 掲載
http://www.sakigake.jp/news/article/20170205AK0011/

【▼風力や太陽光などさまざまな発電手段がある中、政府は原子力の発電コストが最も安いと試算する。だが「原発のコスト」(大島堅一著、岩波新書)は、研究開発や立地対策などの政策経費を含めれば原子力は水力や火力より割高だと指摘する
▼福島の事故に伴う賠償や廃炉費用が、政府試算に適切に反映されているかどうかも疑問という。原発の再稼働が進み新増設も取り沙汰されるが、まずはこうした論点の検証が必要だ。】

リーディング企業の「再エネ100%」で拡大する米太陽光市場
グーグル、フェイスブックの再エネ需要に電力会社はどう応えるか?
Junko Movellan=ジャーナリスト
2017/02/02 00:00
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/286991/013000041/

【米ビジネス協会Advanced Energy Economy (AEE) によると、フォーチュン100企業(米フォーチュン誌が年1回編集・発行する、総収入に基づいた全米上位100社のランキング)中71社、フォーチュン500企業中215社がサスティナブル、または再エネ導入目標を掲げている。
さらに、500企業中、なんと22社は電力需要を「100%再エネで賄う」という挑戦的な目標を掲げている。】
→ 日本のK団連ではどうなのでありましょうか。なかなかアレなので、ハゲタカ金融とか自称再エネ開発業者に空き容量や土地をさっさと食い散らかされるでありましょうけれども。

【論風】交流電力と慣性不足問題 安定性確保へ技術革新を
2017.2.2 05:00
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/170202/cpc1702020500001-n1.htm

【その意味で注目すべきは原発である。】
→ やっぱり産経でした。

2017年01月13日 07時00分 更新
自然エネルギー:
計画中の洋上風力発電プロジェクト取りやめ、コストと風況が想定から外れる
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1701/13/news026.html

→ 太陽光とちがって、風力の難しいところでありますね。

自治体トップが語る
「国内最大240MWで、“直流産業”誘致を」、美作市の萩原市長に聞く
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
【2017.2.3】
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/433746/010500005/

【民有地に建設されるメガソーラーは、地権者の判断で土地の有効活用の一環で計画するものであり、自治体としては、中立の立場で臨んでいます。というのは、地方自治体にとってはメリットとデメリットの両面があるからです。】
→ 極めて冷静な立ち位置であります。どこぞのように「景観ガー」と「地主と土建屋ウマウマ」の共存しているのが実際であります。

<太陽光発電>山林に建設来年稼働へ
2017年01月28日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170128_12041.html

【外資系再生可能エネルギー開発会社】
→ エネルギー開発というか、なんといいますか、微妙な味わいな表現であります。

直川に太陽光計画 環境影響評価審が視察
17年01月28日 18時58分[社会]
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2017/01/20170128_67163.html

【不動産開発業のTKMデベロップメント(東京都)が手掛け、約132㌶の事業面積で約77メガ㍗の出力を予定している。】
【「表土を削り過ぎると崖崩れが起きやすくなる」「建設に伴う土砂の流入で川の水量が変わる可能性がある」など懸念する点を口にした。】
→ 東京の不動産屋さんが和歌山の山林をわざわざ開拓しなくてもという気もしないでもないではありますが、なかなか環境というのは難しいものであります。

太陽光発電所建設で志摩市が国に要望書
2017年01月30日
http://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20170129-OYTNT50260.html

【要望書では、国立公園内に一定規模以上の工作物を新築する場合は全ての地域で許可制とし、自然環境の保全と調和を図ることなどを求めている。】
→ 当然な要望内容ではありますが、国立公園の外ならハゲタカソーラーインヴェストメントがイケイケデベロップメントしていいのかという問題もあるわけでありまして、近隣も安心して、また開発する側も過度にリスクを負わないようなゾーニングなり許可・届出制度をお願いしたいものであります。

最高行政裁、農地改革用地での風力発電は違法
バンコク週報 2017年2月2日 12時56分 (2017年2月3日 15時09分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170202/Bangkokshuho_8207.html

【最高行政裁判所が用地は農業用であり、風力発電事業を実施することは違法との判断を下したことから、タイにおける今度の風力発電に少なからぬ影響が及ぶとの見方が強まっている。】
→ 農地転用許可をやらずにやっちまった状態でありましょうか。

北朝鮮でソーラーパネル大流行
2017.02.08 07:15 デイリーNKジャパン
http://dailynewsonline.jp/article/1271522/

【ソーラーパネルの大流行について情報筋は「資本主義が社会主義に勝った」「お上がいくら資本主義が悪いものと宣伝しても、みんな鼻で笑っている」と現地の雰囲気を伝えた。】
→ 日本では金儲けと、景観や森林などなどの環境破壊と象徴にされつつあるソーラーパネルでありますが、お国が違えばまた扱いも違うものであります。

2017年2月10日
海津に県内最大規模のメガソーラー竣工
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20170210/CK2017021002000026.html

【出力規模が二千キロワット以上だと特別高圧送電線を自前で設ける必要がある。それを避けるため、一つの土地で二社が発電事業を別々に営む形を取った。】
→ 名義が別々なら敷地分割にならないという実例でありますね。「高圧敷地分割」でありましょうか。そんなことよりも(笑)、ところで写真に写っているほぼ地べた置きの最前列のパネルがちょっと気になります。最近流行りの詰め込み過積載に挑まれているのでありましょうか。

JAG国際エナジー、太陽光向けプロジェクトボンドで54億円調達
栃木県の17MWのメガソーラー事業で「A」格を取得
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
2017/02/03 16:34
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020306111/

【買取価格は36円/kWh。】
→ そりゃ、今どきのお値段で作れたら、36円なら特Aどころか、特Sでありますね。

長野県佐久市で30MWのメガソーラー計画、環境アセス後に着工
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
2017/02/08 20:26
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020806197/

【環境配慮書によると、計画地全体は約130haで、佐久市香坂の北東側の山間地域に位置している。そのうち、緩やかな南向き斜面など約80~90ha】
→ 結構な広さでありますね。地形図をみるとそれほどシンプルではない地形なようでありますから、パネルの配置にもセンスが出そうであります。

昭和シェル、太陽光事業で減損損失107億円 16年12月期
2017/2/6 23:16
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12600190W7A200C1DTB000/

【16年夏以降、太陽光パネルの市況が低迷したのが響いた。】
→ えっ、想定内じゃないんですか? 中華に対抗できる日本製品として期待をしているのでありますが・・・。

ソーラーフロンティアの収益性が悪化、昭和シェルが減損損失107億円計上
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
2017/02/08 20:11
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020806196/

【「主力工場である宮崎県にある国富工場の固定資産について減損の兆候が認められる」という。】
→ 減損の兆候、でありますか。もちろん想像はできるのでありますが、会計用語なのでありますね。

ソフトバンク、「FIT電気70%」を計画、基本料金なしに変更
環境保全活動の支援を加え、従量料金制でリニューアル
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
2017/01/30 11:46
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/013006010/

【「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」のサービス内容を変更し、「自然でんき」と名称を変えると発表した。基本料金なしの従量料金制を採用するとともに、電力プランに環境保全活動の支援を加える。】
→ わかりやすくなることは結構なことでありますが、FITでウマウマで「自然」というのも、モデムバラマキでお馴染みのソフバンさんがやるとなんだかなーという気がします。

『ソーラー女子は 電気代0円で生活してます!』
http://ddnavi.com/news/serial/denkidaizero/

→ 電気工事士の資格をお持ちとは本格派(?)でありますね。

いまさら聞けない! 太陽光投資って本当に儲かるの?
2017年3月から固定買取価格引き下げへ
ニュース解説 > マネーライフ > お金のライフハック
2017.02.05 08:05
電現ソリューション
http://www.toushin-1.jp/articles/-/2634

【投資価値の少ない物件の販売や、無理やり工事を進めることで詐欺やクレームが増加し、一時的に太陽光投資のイメージの悪化につながりました。】
→ えっ、一時的、ですか? 今もイメージはあまりよろしくないようですが。

【今生き残っている販売業者は変動の激しい5年間を生き抜いて、本当に価値ある投資商品を提供できる力を持っていると言えます。】
→ えっ、生き残っていても結構はちゃめちゃなところもありますが。

【投資の面から考えると、今後は過去の売電価格(40円+税~27円+税)を享受できる物件を狙うより、21円でも投資価値の高い商品を狙ったほうが20年間の安定投資が見込めます。】
→ まあ、表面10%か11%にしておきゃ売れるべーみたいな商品だらけでありますし、その手の物件の情報サイトへ登録を誘導すればウマウマするようなブロガーもいるわけでありますから、そんなところで「希少な!」「掘り出し物件!」と煽られるよりは、煽られてないところで、21円で土地を買ってまったりとのほうがよいことは事実かもしれません。えっ、21円で分譲ですか? 無茶なコストダウンをやっていなければよいのですが。

■ お知らせ(1)
弊社の発電設備の発電量・過去の実績弊社発電設備の発電実績 から、ご覧いただけます。なお、「ねぎ」「えび 1号」では TIGO Energyにより DC側発電量のみを監視しておりますので、DC側発電量を実際の売電量(AC側)に換算される場合には0.9くらいをかけてください。

■■ お知らせ(2)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。

■■■ お知らせ(3)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しない・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。

■■■■ お知らせ(4)
次回、第23回の情報交換会は、この記事にありますとおり、2017年2月15日(水曜日)です。ご参加表明はこの記事のコメント欄ではなく電子メールでお願いいたします。

■■■■■ お知らせ(5)

このあたりにもランキングのバナーを置いておきます。当ブログのような泡沫ブログではない、素晴らしいブログもたくさん参加されています。

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