3kW未満★かつ★3%未満のパネルの増量・事後的過積載なら価格変更なしでありますか

複数のスジからなんか書けという圧力があったようなないようななので何か書きます。

さて、例のパブコメでありますが、結果が発表されたようであります。

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令案等」に関する意見公募の実施結果について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620117031&Mode=2

620117031
定めようとする命令等の題名 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令等
根拠法令項 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法
行政手続法に基づく手続であるか否か 行政手続法に基づく手続
問合せ先(所管府省・部局名等) 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー課
命令等の公布日 2017年08月31日
提出意見数 1,086件
提出意見を踏まえた案の修正の有無 有
結果の公示日 2017年08月29日
意見公募時の案の公示日 2017年07月06日
意見・情報受付締切日 2017年08月04日

提出意見を踏まえた案の修正の有無が「有」だそうでありますが、どこが修正されたのかは探さないといけない不親切仕様であります。不親切なのは今に始まったことではありませんし、それどころか電話もつながらないらしいお上とかその下請け(高級会員制業界団体がやってるなんとかセンターだけど苦情は高級会員制業界団体に持ってくんなよ宣言)でありますから、まあ、これも太陽光発電事業をおやりになる方にとっては事業リスクでありまして、お上や業界団体が事業リスクってなんじゃそりゃ、リスクはコストに跳ね返るわけで、コスト効率的ってなんだろねであります。

当ブログ主といたしましては、そろそろアレでありまして、細かい解説や、いろいろと熱い動きについては、各方面におまかせしたいと思うわけですが、さしあたり気になるのは、パブコメの結果、何が原案から修正(あるいは改悪)されたか、であります。ウォーリーをさがせ!状態でありますが、正解はエントリー番号41番さんと48番さんであります。

41
(意見概要)
・太陽光パネルの出力増加について、問題なのは、太陽光パネルが安くなった後に増加させること。これは早急に対応すべき課題であり、エネルギー庁の対応は少し遅すぎる。消費者の負担をなんだと思っているのか。国の役人は、この買取制度が国民の負担で成り立っていることを肝に銘じるべきだ。
・しかも、「3kW未満もしくは3%未満の変更を除く」ということでは、規模が大きいほど有利になってしまい不公平である。たとえ2%増でも、メガソーラーの場合は我々消費者の負担に大きく圧し掛かる。こういうものを許していては意味がない。
・「3kW未満若しくは3%未満の変更の認定を除く」ではなく「3kW未満かつ3%未満の変更の認定を除く」とするべきではないか。原案では、規模が大きいほど過積載が認められやすくなってしまう可能性がある。国民負担を抑えるために、規模にかかわらず3kWの増加が上限となるようにするべき。
(考え方)
今回の改正については、可能な限り速やかな公布・施行を目指して作業を進めているところです。今回の趣旨は再生可能エネルギーの最大限の導入と国民負担の抑制の両立を図ることにあり、まさにご指摘の点も踏まえた改正になります。
また、御指摘を踏まえ、条文を「3キロワット未満かつ3パーセント未満の変更の認定を除く」に修正いたします。

48
(意見概要)
・小さな発電所に対する、3%の基準は厳しすぎる。1MW以上の案件を対象とするべき。
・10kW未満の太陽光発電設備は、今までの認定出力の変更において価格区分の見直しから除外されていた。今回の改正で10kW未満のパネルの増設を対象とすると矛盾が起きるのではないか。
(考え方)
御指摘を踏まえ、10kW未満の太陽光発電設備におけるパネルの合計出力の変更については、調達価格の変更を伴う変更認定の対象からは外すこととします。

「指摘を踏まえ」あたりでえいっとなと検索してみたわけでありまして、抜けているかもしれません。ついでに引っかかったのがこれ。

60
(意見概要)
・太陽光発電システム10kW未満の出力増加に伴う買取単価の変更について、既設の住宅用太陽光発電システムにハイブリッドパワーコンディショナーを使用した蓄電池を後付けした場合、パワーコンディショナーが変更になり、太陽電池モジュールを増やしていないにも関わらず、出力が増加し買取単価が変更になるケースがあります。よってモジュールの増設が伴わないのに出力が増加する事例が考えられますので、10kW未満は是非考慮いただきたいです。
(考え方)
御指摘を踏まえ、10kW未満の太陽光発電設備におけるパネルの合計出力の変更については調達価格の変更を伴う変更認定の対象からはずすこととします。

「太陽電池モジュールを増やしていないにも関わらず」と意見概要にはあるにも関わらず、回答には「パネルの合計出力の変更については、調達価格の変更を伴う変更認定の対象からはずす」となっているところは謎でありまして、お上も適当にキーワードを検索?してみて、回答のテンプレを貼っちまったのかもしれません。みんな忙しいですもんね。夏休みの宿題も終わらせないといけないし。

しっかしまあ、国土交通省以外の役所がいわゆるを付けずに、過積載、過積載と連呼するご時世になったというのはこれもまた時代の流れなのでありましょうか。

そんなことよりパブコメの募集期間の日数の数え方ってどうなってるのよ、あるいは「御指摘を踏まえ、今後の意見公募手続に活かしてしてまいりたいと考えます。」ってなんかイラっとこねえ?という方はこちらをクリックであります。

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2 thoughts on “3kW未満★かつ★3%未満のパネルの増量・事後的過積載なら価格変更なしでありますか”

  1. 今回のは、パワコンメーカーの逆襲でしょうかねえ。
    故障したら電圧そろえられないので、マルチストリングPCSに変えるとか期待してるんでしょうか?

    今回改悪を阻止できなかったので、
    おそくら、次は、新規だろうと、PCSで49.5KWだろうと、パネル出力合計が50KW以上は、自家用電気工作物扱いで主任技術者専任の義務まで課するでしょうねえ。
    事故防止の錦の旗で

    他人事と考えてた馬鹿な人たちのせいですね。

    1. コメントありがとうございます。
      パワコンメーカーさんがそこまで考えているかどうかにはやや「?」ではありますが、これからいろいろと厳しくなりそうではあります。

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