お上が発表する「再エネの主力電源化を実現するために」


再エネが主力電源、か?、みたいなことを言うと、某スポーツ新聞であります。

http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/saiene/shuryokudengen.html
2018-05-15
再エネの主力電源化を実現するために

2030年度のエネルギーミックスを達成した場合、FIT制度における買取費用の総額は年間3.7~4兆円程度になると考えられています。

ところが、2018年度時点で、買取費用の総額はすでに年間3.1兆円程度に達しています。もし、現在の高コストのまま再エネの導入が拡大していけば、国民が負担するコストは想定よりも増大してしまうおそれがあります。日本で再エネ大量導入を実現するためには、このコストの問題を避けて通ることはできません。

国便負担を気にしされるのなら、32円以上の太陽光は来月から新規での連系禁止連系したければ今年度の価格で、ただしパネルを3年前以上前に高い値段で仕入れているなら32円でもいいよ、ということでいかがでしょうか。32円とか36円あたりで今頃連系されているような方々は相当にウマウマですから、国民負担の低減のためにはまずはそこからやってください。えっ? 外資や政商やその他声の大きな方々怖い? そんなの理由になりません。まさか、あまり怖くない中小零細ならいじめてもいいなんてことは・・・。

また、再エネ事業者には小規模事業者も多く、将来、設備の刷新が必要となった場合などに、再投資がとどこおるといったことも起こり得るのではないかと懸念されています。

小規模事業者とはご縁のない、別世界の方のご懸念でありましょうか。たかが「届出」だけで半年も処理にかかるような、業界団体の手下のなんとかセンターで手続きをしなきゃいけないような事業なんぞ、おっかなくて再投資する気も失せるというものです。リスクが少なくて、そこそこ儲かれば小規模な事業者だろうが大規模な事業者だろうが、再投資するのではと思うわけであります。田舎の土地なんぞ簡単に売れるわけではないわけでありまして。

再エネ電源の立地と既存の電力系統が遠く離れていることから、それらをつなぐために、新しい電力系統を建設したり電力系統を増設したりすることが必要になる場合があります。しかし、新しい系統の建設にかかるコストは非常に高く、再エネを電力系統に受け入れるコストの増大につながります

土地が安いからと言って熊と狐しか住んでいないような田舎で発電事業をされる事業者とか事業者のようなものの方々が、相応のコスト負担をすればよいのではと思うわけであります。安い土地でウマウマ、固定価格買取でウマウマ、送るのは一般電気事業者に全部お願い、なんて制度がまちがっているのではないでしょうか。

太陽光や風力など一部の再エネは発電量が季節や天候に左右され、コントロールが困難です。条件に恵まれれば、電力需要以上に発電する場合もあり、そのままにしておくと需要と供給のバランスがくずれ、大規模な停電などが発生するおそれがあります。
再エネを大量導入し主力電源化していくためには、不安定な発電量をカバーすることのできる別の電源、つまり適切な「調整力」の確保が不可欠となります。この調整力の確保も、再エネの導入コストを増やすことになります

需要以上に発電したときにはお断りすればよいわけでありまして、お断りしない前提のために設備の設計が過剰になるのであればそれは社会全体から見ると大きな損失であります。そもそもお断りについてなかなかできないようにしていた仕組みが甘すぎたのではという気がいたします。調整力は確かにある程度は必要かもしれませんが、で、やっぱり火力も必要、もちろん原子力は言うまでもなく、やっぱり中小零細はイラネって流れになるわけでありますね、なんとなくわかります。

再エネが自立し、主力電源となるためには、長期的に安定した電源となることも必要です。FITによって再エネの導入は進みましたが、認定を受けても長期間稼働しない事業者や、事業終了後の準備が不十分であるなどの問題が指摘されています。

認定を受けても長期間稼働しない事業者はご退場願えばよいのです。ピンクのネクタイで「1年以内に運転開始しないと退場だぞ」とぐいっと締め上げればよいのではないでしょうか。日経なんとかのインタビューあたりで、政令いじればそのくらい簡単さ、くらいのことを言ってしまえば効果的であります。事業終了後の準備は、全額損金になる積立制度を作って、そこに強制加入にすればよいのであります。ただし天下りとか業界団体の手下とかは一切なしでお願いします。無理だと思いますが。

FITによる買取期間が終了したあとも発電を続けられる環境を整備していく必要があります。そのために、再エネを活用したビジネスについて開発・検討が進められています。

その前にお上におかれましてはピンクのネクタイで、業界団体の手下のなんとか代行センターの、たかが届出の受理で半年かかるアレをなんとかしてください。

系統制約の問題については、「つなげない」「高い」「遅い」という発電事業者の声に対して、総合的に対応していく必要があります。

こちらのほうはいろいろと複雑なのはわかりますので、なんとか総合的にお願いしたいわけですが、例のなんとか代行センターのアレすらどうにもしないお上が、もっと複雑な系統制約の問題に口だけだしてなんとかなるのでありましょうか。お上は「やれ」というだけで、あとは電力会社のみなさんが必死にやらされてブラック企業化なんてことはないようにお願いしたいです。

しかし、大量導入に向けた流れが変わることはありません。今後も再エネの主力電源化へ向けて、着実なあゆみを進めていきます。

原子力ムラ様のご機嫌を損ねない程度に着実に、主力電源化へ向けますが、主力電源の地位は・・・でありましょうか。

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