お上のインタビュー、FIT後の流れがどうなるかでありますね。(後半)


昨日の当ブログ記事の続きであります。

メガソーラービジネス
「買取総額4兆円を巡り国民的な議論も」、経産省・新エネルギー課の山崎課長に聞く(後半)
メガソーラービジネス・インタビュー
2018/09/06 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/305464/090400078/?ST=msb

確かに認定量だけを見ると、エネルギーミックスの目標値に達する可能性が高いと思います。しかし、稼働したのはそのうち約42GWにすぎません。実に約30GWという膨大な案件が未稼働なのです。今後、この未稼分が稼働まで行き着くのか、楽観できません。

→ 発電事業者とか発電事業者のようなものの方々が稼働に行き着くためのネックの1つが西新橋あたりのお上の下請けだということは把握されているとは思いますが、そこをなんとかした上で、できないものとできるものを仕分けることが必要だと思います。

強風や大雨による損壊など安全面の問題から、十分な点検・保守を行わずに放置したり、域外の大企業ばかりが利益を上げたりして地域還元が疎かとの批判など、強いアゲンストが吹いています。

→ イケイケインベストメントだけでは地元と仲良くできないのは当然であります。ところで、いくら固定資産税を払っているかも標識への記載事項としてはいかがでしょうかという気もいたします。結構な金額だと思います。

FITを導入する国々のなかで、賦課金当たりの再エネ増加率を比較してみると、日本の「2兆円で5%」という費用は突出して高く、費用対効果に劣っています。このことは、今後を考えるうえで、しっかりと受け止める必要があります。

→ パーセントで議論する問題ではなく、1kWhあたりで議論をする問題ではとも思いますが、いずれにせよ禿しくロビーした人たちウマウマ、そのウマウマに続いて俺たちもウマウマしているような人たちがたくさんあいるということは、やはり費用対効果が劣っているということはなんとなくわかります

今後の試算は、不確定要素が多く難しいのですが、16GWもの案件が失効し、今後もさらに失効案件が出てくることや、未稼働のまま断念する案件などを見込めば、4兆円を大幅に超えるようなことはないと見ています。ただ、すでに3.1兆円になったことを考えると、残された「隙間」はそれほどなく、超えてしまう可能性もあります

その際の対応に関して、現実的には、どの程度、超えるかで変わってくるでしょう。超過額によっては、国民的な議論を経て、対応を決めていくことになります

→ 「国民的な議論」、意味深ですね。ええ、最後は国民の代表のあの人たちが大して議論せずに決めちゃうアレかもしれません。「大幅に超えることはない」「超えてしまう可能性」、このようなときに便利な表現は、「犯人は20代から40代、あるいは50代または60代の男または女」「晴れ時々曇りところによりにわか雨」であります。

そうした場合の具体的な対応策に関しては、まったく白紙の状態です。ただ、未稼働期間があまりにも長い案件は、その後の太陽光パネルの急落を考えれば、FIT本来の趣旨に反し、公平性にも欠けると批判があるのは確かです。国民経済的な視点で議論していくテーマになるでしょう。

→ 過去に「まったく白紙」と言っておきながらとっとと実行された変更もあったように記憶をしていますが、ええ、36円とか40円で未着工なものは没収でいいのではないでしょうか。今後、36円や40円の場合にはお上の下請けのなんとか代行センターで特別な審査を行うことにして、そこで半年くらい寝かせて、不備でないものを不備とメールで送りつけて、1週間以内に修正しろと言って、1週間以内に連絡がなければ没収、連絡があれば再度申請し直せと上から目線で言って、再度申請があれば半年くらい寝かせて・・・の無限ループ、あ、18円で申請すれば早いですよ、なんて言いながら兵糧攻めなんてどうでしょう。

36円とか40円で今頃gdgdやっている方々なんぞ別の世界の話だべさ、という方々はぜひぜひ有意義なブログの数々をお訪ねいただいて、18円な現実世界でラストスパートをかけようではありませんか。

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■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。

■■ お知らせ(2)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。

■■■ お知らせ(3)
次回の太陽光発電メンテナンス研究会(TMK02)は9月26日(水曜日)開催予定です。詳しくは「第2回太陽光発電メンテナンス研究会」(TMK02)のお知らせです。をご覧ください。


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