お上の考える今後の買取単価は?


国民負担抑制のためには、ウマウマ権利なのにまだ着工をしていなかったり今頃ゆるゆる着工して安い資機材・工事費でウマウマしているところをピンクのネクタイで締め上げればよいのではと思いますが、以下の記事は、これから認定を得る太陽光発電設備の買取価格のことであります。すでにやっているところも何かしら理由をつけてゴニョゴニョ考えているのかもしせんが。

太陽光買い取り、半額以下へ=20年代半ば目標、国民負担抑制-経産省
(2018/09/14-21:04)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091401128

18年度に1キロワット時当たり18円の企業からの買い取り価格は22~24年度に8.5円、同26円の家庭からの買い取り価格は25~27年度に11円にそれぞれ下げることを目指す。

過去はどうだったかというと、「40円→36円→32円→29円」「27円→24円→21円→18円」であります。(29円と27円の間は特殊な事情がありますのでここでは触れません。) で、「→」の部分はすべて「10%オフ」であります。前半戦は「円未満端数四捨五入」後半戦は「円未満切り捨て」というのがお約束なのか、風当たりの強さが変わったのかはよくわかりません。

このままの流れで行くと、

18円(2018年度)→16円→14円(2020年度)→12円→10円→9円→8円(2024年度)

であります。

あるいは、8.5円という小数点以下の数字が登場したということも考慮して、「10%オフの上、0.5円単位になるよう端数切り捨て」とすると、

18円(2018年度)→16.0円→14.0円(2020年度)→12.5円→11円→9.5円→8.5円(2024年度)

であります。なんだかお上的にはだいたいいい感じであります。これまでどおりお上のお役人様が毎年10%オフして、調達価格等算定委員会も10%オフッフッフッフッで円満に決定という流れが続くのでありましょうか。これって「算定」というのかどうかは知りませんが。

買取価格もじりじり下がって、他方でコストはそこまでは下がらないとするならば、ステークホルダー各位におかれてはウマウマできる余地はますます少なくなるわけでありまして、このウマウマ余地を発電事業者のようなものや、施工業者さんやら、間にいるようないろんな方々が奪い合うわけであります。おすすめされて新たに参入するような初心者の方は、金貸しと、わざわざおすすめしてくれるような業者の養分になるだけではないのかなという心配もありますが、事業性はご自身の判断でよくご検討くださいであります。

間にいるようないろんな方々って何?という方もそうでない方も、諸先輩のすばらしいブログの数々をお訪ねいただくと、ヒントやら当事者の生の声が聞けるかもしれません。

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■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。

■■ お知らせ(2)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。

■■■ お知らせ(3)
次回の太陽光発電メンテナンス研究会(TMK02)は9月26日(水曜日)開催予定です。詳しくは「第2回太陽光発電メンテナンス研究会」(TMK02)のお知らせです。をご覧ください。


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