20度4段架台は事実上禁止な、でありましょうか。


2018.10.19 07:07
太陽光発電「許可制に」 北杜市検討委が市長に提言
https://www.sankei.com/region/news/181019/rgn1810190019-n1.html

検討委が示した条例案には設備許可のほか、(1)防災上の危険区域や景観保全地域を定め、設置を禁止(2)計画段階での周辺住民への合意形成の努力義務(3)設備の高さは地表から1・5メートルを超えない(4)隣接地に住宅がある場合、敷地境界から10メートル以上離す-などの規制が提案された。

20度4段架台だと一番下の段の下端から、上の段の上端まで1.4メートルでありまして、事実上20度4段架台の禁止であります。積雪のことを考えると10度4段は避けたいところでありまして、15度4段とか、20度3段ならなんとかありかもしれません。

それに、住宅からは10メートル離せというのもこれまた、実施されると結構厳しいルールであります。

太陽光は目障りだからあっち行けというのは、そういう方もいるのではあるのではありましょうけれども、他の工作物は対象外で太陽光「だけ」が規制対象というのであればそれはまたいかがなものかと思うわけであります。建ぺい率・容積率を建築物に準じて守れとか、敷地境界から離す距離も建物を立てるときと同様な基準にするとか、そのくらいでお願いできないものなのでありましょうか。

とはいえ、新参者が権利を主張してもどうにもならない世界はたくさんあるわけでありまして、どうにかしようとする労力だとか、どうにかしようとするためのエネルギーを考えると、他に向けるということも大事な選択肢であります。

このレベルとなるとネタの世界でありますが、そうでないレベルの経験談はいろいろとあるわけで、すばらしいブログの数々をお訪ね頂いて情報収集をおすすめであります。

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■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。

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最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。

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コメント

  1. kurikington より:

    台風だけでなく色々な逆風が吹き荒れています。
    嫌われ者として叩かれると世間も溜飲が下がる。
    儲けすぎというイメージがあるのだと思います。

    この規制案は今後設置するものに適用されると思いますが、
    売電価格の低下に伴って参入する人がどんどん減っていくと思います。
    設置価格が下がるのはわかっていても、規制で潰されるのであれば、
    高い費用がかかっても早い段階でスパッとやっていた方が良かったのかもと思います。

    • fppvfppv より:

      コメントありがとうございます。
      新住民に対しては露骨に冷たいエリアなのでなおさらであります。

      基本はさっとやるのが正解なのでしょうけれども、難しいエリアでは素手で乗り込むようなことはしないのが正解なのかなと思います。(少なくとも地元で味方を得ておかないとつらいですね。)

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