不動産投資よりも恐ろしいかも太陽光投資


煽り系雑誌プレジデント、あるいはホンモノのプレジデントは読んでいないだろうプレジデントの記事であります。

すべてが自己責任”不動産投資”の恐ろしさ
法も税も味方してはくれない
2018.11.9
https://president.jp/articles/-/26664

物件数や空室率の部分を除けば、「不動産投資」のところを「太陽光投資」として置き換えても80%くらいは違和感がありません。

ここまでお読み頂いて「問題が山積していることが分かっているのに、国や法律のフォローが手薄なのでは」などと思われた読者もいるのではないだろうか。

ここは違和感があります。お上やその手下の高級会員制会員団体のなんとか代行センターが見事な連携プレーあるいは忖度プレーで足を引っ張り「ルールですから」と居直るだけでなく、不備でないものまで不備にしたりもするわけで、この点は太陽光と不動産のちがうところであります。この点、「不動産投資は恐ろしい」「太陽光発電投資はもっと恐ろしい」かもであります。

それは、不動産投資とは「投資」というより「事業」であり、弱肉強食の世界だからに相違ない。

住むためのマイホーム購入のように、生活と密着したもので、知識の多いプロと知識の少ないアマチュアの取引であるなら、法律上でも「アマチュアを積極的に保護するべき」とされる。

このへんは、野良ソーラー太陽光事業あるいは野良ソーラー太陽光投機に新たに参入された方の中には同じように「保護されるべき」と思われている方もいるようでありますが、ピラニアのいる川に飛び込んできてその認識はどうなんですかと思うわけです。

税法上もマイホームを購入した場合には、不動産取得税や登録免許税が安かったり、有名な住宅ローン控除はもちろん、売却したときの利益から3000万円控除される制度があったりと、不動産投資を通じて売買するのに比べてずっと手厚い(著者からすると、それでもまだ不足だと感じているが)。

他方、不動産投資は「事業」。「事業」である以上、知識のある商人同士で行われる取引のため、自由が尊重される世界で行われる。

知識があることが前提なのでありますが、そうでない方が「教えてクン」をしていろいろとあったりするようでありまして、やるなとは言いませんがやるのであればやはり「知識のある商人同士」となれるようなレベルの武装をしっかりせねばなりません。他人を味方に引き入れて「武装」もありでしょうけれども、タダでは無理な話であります。

そもそも取引は、基本的にはお互いに利益が生まれるときに初めて成立するわけだが、「平等に利益が生まれる」とは限らない。片方に大きな利益をもたらすように誘導したり、実態に見合わない商品やサービスを提供されたりすることもあるだろう。

そして「事業」の場合、そのやりとりは当人たちに任される。その分、よりスピーディ且つ簡単な形で取引できるという恩恵が得られる寸法だ。

あっちに「利益」がたっぷり、こっちは「利益」がそれなりに見込まれるように見せかけられているけどもインチキシミュレーションなんてこともよくあるのでお気をつけください。

弱者を見つければ、尻の毛までむしりとろうとするこれからの時代、不動産投資でだまされたら、あなたの人生はそこで奈落の底へと落とされる。そのことをぜひ自覚して欲しい。

太陽光も同様でありまして、締切間際だからと言って無理に物件を決めたりというのは絶対にやってはいけないことであります。奈落への第一歩になってしまいかもであります。正しい収益の分析、そして「利益」にきちんと納得してから冷静に判断をお願いします。

法も税も味方してはくれない

中小零細の野良ソーラー投資な太陽光発電事業(あるいは太陽光発電投機)は「法」も「税」も味方どころか「法」も「税」も敵になりつつあることをお忘れなくであります、

当ブログ主としては、ちんまり目立たつずにやっていきたい方々とアライアンスを組んで、コラボレーションしながら、ウィンウィンでやっていきたいと思います。ご近所さんどうしで協力とか。

結局最後に「アライアンス」「コラボレーション」「ウィンウィン」と言ってみたかっただけだろとお気づきの方もそうでない方も、クリッククリックで、有意義なブログの数々をお訪ねください。

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■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。

■■ お知らせ(2)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。

■■■ お知らせ(3)
次回の太陽光発電メンテナンス研究会(TMK03)はもしかしたら11月にできるかもな気配であります。例のとおり水曜日開催で年末謝恩会費割引か、土曜日開催でエクストリーム長居に臨むかは検討中であります。


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