野良ソーラーの廃棄費用の計上は信用できないから強制積み立ての件


昨今話題の強制積み立ての件であります。

太陽光発電パネルの不法投棄防止
経産省、廃棄費を強制積み立てに
2019/4/11 19:45
https://this.kiji.is/489023687460996193

外部機関「低炭素投資促進機構」が、家庭や企業から集めた電気料金から積立金を差し引いて、発電事業者に支払う方向だ。

500kW以上の太陽光の入札も取り仕切られている団体でありますね。日本年金機構じゃなくてよかった(笑)

経産省、太陽光発電廃棄費用積み立ての実効性確保を制度化
2019年4月12日
https://www.s-housing.jp/archives/163244

例外として長期安定発電の責任・能力を担うことができる事業者については、内部積み立てを承認する。

「担うことができる」という判断はだれがどうやって責任をもってするのでありましょうか。どこのだれに審査・承認能力があるのでありましょうか。担うことができなくなったら逃げ得なのでありましょうか。

FIT法では、調達価格の中で資本費の5%を廃棄等費用として計上することになっているが、2019年1月時点で20kW~50kW未満の太陽光発電設備を取り扱う事業者は全体の83%が積み立てをしていなかった。

50kW以上の事業者はどうだったの?というのも気になりますし、新車を買ってあと15年とか20年乗り続けるつもりの人に「今から廃車費用は積み立ててるんだろうな?」というのは現実的ではないように思えます。が、お行儀の悪い人も多い業界でありますし、資本主義の世の中、儲かれば何でもありな風潮もないでもないわけで、強制積立は仕方がないのかもしれません。ただし、「日本年金機構みたいな国営ねずみ講・放漫運用なし」「積立対象の事業者には例外なし」で不公平のないようにお願いしたいところであります。

2018年4月に廃棄等費用として外部積み立てを義務化し、同年7月から定期報告において積立計画と進捗状況の報告を義務化しているが、積み立ての水準や時期は事業者の判断に委ねられているため、現状に適合しているかは不明。

「積み立ての水準や時期は事業者の判断」なそうでありますから「まだ積み立てていないけど、ローンの返済が終わった15年目から本気出す」でもアリなのではないかと思いますが、どうなのでありましょうか。

低炭素発電設備廃棄費用管理機構なんてできて、原発の廃炉費用とごちゃまぜにするなんて展開がありそうな気がしてなりませんが、たぶん気のせいです。

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