某経済紙の半ば飛ばし記事から始まった騒動でありますね。あちらの世界にもPV稼ぎとかアクセス数稼ぎとかもあるのでありましょうか。
太陽光発電の買い取り終了へ 入札制度で価格競争促す
経済
2019/6/12 18:00日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46002880S9A610C1MM8000/
経済産業省は太陽光や風力発電の事業者がつくった電気を大手電力があらかじめ決めた価格で買い取る制度を終了する。買い取り費用の増加で消費者の負担が高まっており、新たな競争入札制度を導入してコスト低減を進める。2020年にも関連法を改正する。政府は再生可能エネルギーを今後の主力電源として拡大する方針だが、遅れが目立つ送電網の整備などまだ課題も多い。
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https://www.rakumachi.jp/news/column/243979
「これから新たに認定を受けて事業を行おうとする案件に対しての対応を検討しているのであり、既に認定を受けて事業を実施している案件については、制度上の契約の変更を加えることはない」としている。したがって既に認定を受け、10年、あるいは20年の固定買取期間にある事業者が突然、固定価格での売電ができなくなるということはなさそうだ。
ということで、すでに認定をとっているものについて「やっぱりなかったことに」ということではないそうであります。言い換えると14円の次とかその次は固定価格買取制度ではなくなるのでありましょう。
FIT自体がいらなくなる程度の買取価格の低さが実現できて、市場価格で売買できるようになるのは理想形でありまして、それに近づいていっているというのは少なくとも太陽光発電の大量導入という意味では一つのゴールが見えてきたということでありまして、これ自体はよいことかと思います。
やだやだ、野良ソーラーとか、小遣い稼ぎとか言われても、まだまだやりたいもんという方もそうでない方も、みなさま冷静に有意義なブログの数々をお訪ねくださいであります。
■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。
■■ お知らせ(2)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。
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