東西向きとか南北向きとかvとかmとかwとか設置ってどうなの?


太陽電池パネルはなるべく南向きに設置をするのがノーマルであります。太陽は東から南を通って西に沈むわけでありますが、南にあるときに日射量が一番大きなわけでありましてこれをなるべく発電に使おうというわけであります。

ところが世の中にはいろいろな事情で、ノーマルでないことに挑まれる方もあるわけであります。アブノーマルかどうかはさておきであります。

  • v字: 半数を東向き、残りの半数を西向きで向かい合わせ
  • v字の反対(山型): 向かい合わせじゃなくて背中合わせ
  • w字: v字を複数組
  • m字: v字の反対を複数組

太陽光パネルをM字型に、発電量16%アップ (1/2)
2017年04月17日 13時00分 公開
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1704/17/news042.html

太陽光パネルの設置容量を25%増やすことができたという。

太陽光パネルをM字型に配置、発電量18%アップ
2019年02月08日 07時00分 公開
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1902/08/news042.html

太陽光パネルを南北向きに設置する従来の工法と比較し、設置容量を23%増やすことができた。想定の年間発電量も18%高められる見込みだという。

上の例では25%パネルが増量に対して発電量は16%の増量、下の例では23%のパネル増量に対して発電量は18%の増量だそうであります。

パネルの容量が1.25倍に対して発電量は1.16倍であればパネル全体の効率としては93%ほど(1.16/1.25)に、パネルの容量が1.23倍に対して発電量は1.18倍であればパネル全体の効率としては96%ほど(1.18/1.23)になったわけであります。

太陽光発電構築 Mパッケージ
敷地面積あたりの発電量を大幅に向上
https://www.ntt-f.co.jp/service/power_generation/msp_m/

パネル容量、年間発電量を大幅に向上
従来のシステム構成に比べて、敷地面積あたりに設置できる太陽電池パネル容量を最大40%増加、敷地面積あたりの年間発電量を最大30%向上させることができます。

このようなお客様へおすすめです

  • 借地料、系統アクセス費や発電部分以外の固定的費用が高くて事業性を確保できずお困りのお客様
  • 設備規模をより大きくして多くの利益を出したいとお考えのお客様
  • 設備認定で申請した太陽電池容量を設置できずお困りのお客様
  • 認定容量に対して敷地が限られており事業性を確保できずお困りのお客様

※設置場所の環境(風速、積雪等)により対応できない場合がございます。

こちらの例では、パネルは40%、発電量は30%(いずれも最大)の増とのことですから、ここから計算すると、93%ほど(1.30/1.40)であります。

メリットは同じ土地でもパネルをたくさん突っ込める、デメリットとしてはパネルの発電効率としては落ちるわけであります。これは真南がベストでありますがそうでないことをしているので当然であります。発電効率が少々下がっても投資額全体に対するリターンとしてはウマウマになると判断されたからこのような配置をされたわけでありますが、そのへんはいわゆる過積載と同じような考え方いわゆるピークカットが生じても年間トータルでは収益性がよくなるという考え方であります。

「真南10度」と「真東または真西10度」の年平均日射量の差は10%弱程度であることはNEDOの日射量データベースから確認できるわけでありまして、これに従って普通に想定発電量を計算をしても上に示したような数字は概ね妥当であります。

さらに、vだの山だのwだのmだのにすると、前の列のパネルの影がかかる可能性も小さくなるのはよさげであります。風圧がちょいと小さくなる部分もありそうですし、パネルの反射が他のパネルの発電にも寄与するかもしれないですね。パネルの反射光はご近所に住居があったりするとちょいと慎重な検討が必要になります。

両面パネルを採用したらさらにウマウマとドリーミングされている方もいるようでありますが、これは「山の中」とか「wのどまんなか」ではかなり暗いわけでありまして、ちょいと期待薄ではないのかなとも思うわけであります。

パネル容量は減らしたくないようという高単価な権利をウマウマお持ちだけど土地が狭い方も、なんか秘密基地みたいでよさそうじゃね?という方も、みなさま仲良く以下のバナーからたぶん役に立つ、中にはそうでないものもあるかもしれないブログの数々をお訪ねください。

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