「節電要請」はお上ではNGワードみたいですね。


「電気の効率的な使用」が求められている今日このごろです。東日本大震災、北海道ブラックアウト以来の(もしかするとそれを上回るような)大変な状況という指摘もあるようであります。

電気が足りない(kWhが足りない)ので、無駄遣いしないで、無理のない範囲でちょっとでも節約して、ということでありますが、日本語では節電のお願い、節電の要請でありますね。

ところが、かねてより、「節電要請」を出すことを官邸が認めない、だから「電気の効率的な使用」という微妙な表現になっているという話が、いろいろと苦労されていると思われる方面の方からのお話としてツイッター界隈では出ていました。で、答え合わせです。

ニュース&トレンド
3.11以来の電力不足でも国が節電要請を出さないワケ
「節電」の2文字を巡って国と業界団体の調整が難航する悲しさ
山根 小雪=日経エネルギーNext2021/01/11 07:00
https://project.nikkeibp.co.jp/energy/atcl/19/feature/00001/00043/

今回の電力の逼迫には複数の要因がある。本誌で既報の通り、寒波による冷え込みで電力需要が増加したこと。加えて、火力発電燃料のLNG(液化天然ガス)の不足がある(「電力市場の異常な高騰はまだまだ続く? LNG供給に乱れ」)。

電力広域的運営推進機関は1月6日に初めて、発電所を最大出力で運転し、余った電力は卸電力市場に流すように「最大出力運転」の指示を出した(「狂乱状態のJEPX、広域機関が最大出力発電を初指示」

全国の電力会社が電力を融通し合い、素材系企業などが保有する自家用発電機にも発電を依頼するなど、思いつく限りの手を尽くして、停電が起きないようになんとか堪えている状況だ。

大手電力会社や新電力は新年になって、国民に広く電力危機を周知すべく、国に節電要請を出すよう求めてきた。各家庭のエアコンの設定温度を少し下げるなど、わずかな節電でも、チリと積もれば全国大での電力需給は楽になる。

だが、「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中の節電要請は批判の対象になりかねないと経済産業省が難色を示している」。複数の電力関係者はこう明かす。背後には、官邸の存在がある。

この状況でも「節電要請を出すな」という官邸とか、それに従っている経済産業省は何を守ろうとしているのでありましょうか。下々にはわからない守るべきものがあるのか、それとも見えない敵と戦っているか、よくわかりません。

そのうち海外のメディアに、予備率が3%を切っても節電要請をしない政府について、「クレージー」と言われたり、竹槍でB29を落とせる精神がまだ残っているのかと小馬鹿にされたりするのではないでしょうか。まあ、成人式の開催はあきらめさせようとしてもオリンピックはできると考える政府なので、大丈夫なんですかねえと日本のメディアも突っ込んでくださいよでありますが。

ところで、電気料金の高騰でありますが、JEPX(日本卸電力取引所)市場価格と連動する料金で契約されている方におかれましては、昨今の高騰が直撃する形になるようでありまして大変な状況であります。その一方で、旧一電(旧一般電気事業者)や、大半の新電力の料金プランのような、市場価格とは連動しない、「1kWhあたり**.**円プラス燃料費調整額プラス再エネ賦課金」といった料金で契約をされている方におかれては一般的には燃料価格の変動を踏まえた調整で2~3か月後の電気料金が上がると考えられますが、燃料価格が3倍になったからといって電気料金が3倍になるというものではありません。

ともかく、下々としてできることは節電であります。エアコンとかホットカーペットとか、熱を出す系のものを少し控えめにするだけでも効果は結構大でありますから、協力できる範囲でできるだけ協力をして、なんとか乗り切りたいものであります。
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