お日様のご機嫌、年間トータルでの発電量の変動はどんな感じなのかを確認してみました。


月単位で見ると一喜一憂が結構ある「お日様のご機嫌」である発電量。「なんだかんだといって、年間トータルでは落ち着くからー」が経験則でありますが、実際のところはどうだったのか、過去の発電量のデータを使って、ちょっと整理をしてみました。

  • 整理の対象は、当ブログ主関係の発電施設のうち24か月(検針単位である「月」をベースにします)以上の稼働実績のある発電設備5設備です。また、途中でパネルの増設を行っている発電設備については増設前の発電量を含む「月」のデータは使用していません。
  • 運転開始月以降、各月ごとのその月からの「12か月」の合計の発電量(kWh)を計算しました。ただし、「12か月」に含まれる日数が運転開始月の日数が短い場合など360日に満たないものは除外しています。
  • 例えば、運転開始から24か月経過している発電施設の場合は、上記の「合計の発電量」は13個できますが、この13個のデータがどのくらいばらついているかをまとめてみました。なお、基準値は13個のデータの平均値としました。

結果はこんな感じでした。

  • 発電所N1: 95.42%~104.37%
  • 発電所E1: 96.19%~106.39%
  • 発電所E2: 98.02%~104.08%
  • 発電所KR: 95.87%~104.76%
  • 発電所UM: 97.57%~102.25%

どの12か月のデータでも、基準値(平均値)から1割上振れするとか1割下振れするということはなく、おおむねプラスマイナス5%の範囲という感じでありましたから、年間のトータルの発電量・売電収入の変動は大きくなく、案外手堅いといえると思います。今月は天気が悪かったなーということがあっても、今月は大当たりなんてことがあっても、最後は引き分け、みたいな感じであります。

もっとも、これをもって太陽光は安定しているからどんどん入れろというエキセントリックな主張をするのは短絡的すぎます。電気は同時同量が原則です。

同時同量
https://xtech.nikkei.com/dm/article/WORD/20121114/251072/

電気は、電気のまま貯めておくことが難しく、また「売り切れましたので停電します」と言うわけにもいかないビジネス上の特性がある。このため、時々刻々と変動する需要量に合わせ、供給量(発電量)をピッタリ一致させ続ける必要がある。

具体的には、電力会社のオペレーターが、需要予測に応じてどの発電所を稼働させ、どの発電所をスタンバイにさせるかなどの発電計画を定め、当日の需要変化を見ながら発電所を運転/停止したり、出力を細かく調整したりして同時同量を達成する。

電気を売るだけの発電事業者は「今月は足りなかったけどきっと来月は取り返してくれる」「年間トータルではだいたい安定している」でよいのでありますが、電力システム全体でみると「今月足りなかったテヘペロ」「来月はあまりそうテヘペロ」というわけにはいかないシビアな世界であります。

固定価格買取制度でウマウマ的なビジネスに全力でアクセルを踏み込みすぎると思わぬ事故にもつながりかねません。何事もほどほどが重要であるとともに、その「テヘペロ」はだれがどうやって吸収しているのか、そういったことにも気を向けておくことが、電力システムの片隅の住人としては重要ではと思うのです。

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