ソーラーフロンティア、パネル生産からの撤退の件ですが。


大変残念なニュースではあります。

当ブログ主もソーラーフロンティアのパネルを使わせていただいておりますが、実に残念です。国産パネルの事実上最後の牙城で、中華勢には昨今のウイグル(※ウルグアイではないです・ウルグアイは南米です)の件もあって少しは潮目は変わるかなと期待をしていたのですが、やはり中華勢の価格構成には・・・ということであったようであります。

出光興産、太陽電池の生産撤退へ 価格競争で苦しく
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC126830S1A011C2000000/

出光興産は12日、子会社で太陽光パネルメーカーのソーラーフロンティア(東京・千代田)が太陽光パネルの生産から撤退すると発表した。2022年6月をメドに、パネル製造工場である国富工場(宮崎県国富町)での生産を取りやめる。競合の中国企業などが大量生産による安い太陽光パネルでシェアを伸ばしており、苦しい経営状態が続いていた。

パネル生産から撤退するソーラーフロンティアのパネルと、パワコン生産から撤退した新電元工業が製造したパワコン(オムロンブランドですが)の組み合わせの発電設備持ちとしては、今となっては味わい深いものを感じざるを得ませんが、末永くトラブルなく動いてくれることを期待したいです。

さて、生産撤退で気になるのが、将来、パネルに不具合とか故障が生じたときです。結晶系のパネルであれば似たような大きさ・特性のパネルを見つけてきて・・・ということが十分可能ではと思うわけですが、ソーラーフロンティアは大きさも電圧・電流特性も、結晶系とは全く別モノですから、交換するにはソーラーフロンティアのパネルで似たようなものを見つけてこないといけません。

交換用のパネルが見つからない場合の現実的な対応としては、

  • 少数枚の不具合なら、不具合のないパネルだけでストリングを構成するように組み換え
  • パワコンのMPPT 1台分の枚数くらいの不具合なら、そのMPPTにつながっている分をえいっとまるごと結晶系のパネルに取り替え

という感じになるのではと思います。このあたり、パワコンがマルチストリングならストリング単位で対応ができますから比較的小回りが効きます。ウラヤマシイ。

なお、「発電出力」「太陽電池の合計容量」の変更に伴って買取価格が変更ならない限りは、運転開始後のパネルの交換(化合物系→単結晶・多結晶などであっても)は買取価格には影響しませんから安心です。

交換用のパネルを最初から確保しておけばいいんじゃねという方も、パネルを確保するくらいなら最初からエキセントリックに過積載して発電用にしちゃうもんねという方も、以下のリンクアイコンからお役立ちなブログをお訪ねください。
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