秋の風物詩、調達価格等の算定がじわじわと行われている委員会2021。


実りの秋でありまして、まだまだ発電事業を拡大するぜというみなさんにとっての将来の「実り」についての議論がなされている調達価格等算定委員会も盛り上がってくるシーズンであります。最近は算定して決めるというよりも、結論と辻褄があうように算定したことにしている感もしないでも、バキューン

事業をされている方であれば、お上が何を考えていて、今後どうなりそうかは、常にアンテナを高くしておきたいものであります。

ということで、えいっとこちら。

調達価格等算定委員会
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/#2021

2021年度
2021年10月29日 第71回
2021年10月4日 第70回
2021年10月4日 第69回
2021年9月21日 第68回

先月まででもう71回であります。

「太陽光発電はコストの安い発電方法だからもっと普及させるべき」と言っている方面と同じ方面から、「今の買取価格や安くてやってられねー」「買取価格を上げるとか少なくとも維持しろ」という声が聞こえてくるのがなんだかよくわからないわけであります。

投機家、ブローカー、テンバイヤー系の方々はさておいて、太陽光発電事業化・再エネ事業家の中から、このあたりですっきりとした主張をしてくれる勢力ができないかなと期待してやみません。本来であれば業界団体が世間一般にも理解してもらいやすいような明快な主張をするべきなのでしょうけれども、事業者の足を引っ張る業界団体なんてものが業界団体の中でも代表格みたいな扱いになっている、バキューン

他国と比べて太陽光発電事業の事業コストが割高なのは事実で、一朝一夕でどうにもならん理由もあるのも事実ではありますが、コスト高になっている要因のうち、お上の政策とか意気込みとかでえいっと改善できそうなもの、特に「無駄」「リスク」はえいっと改善・排除していただくことで、本気で取り組む事業者が全力でやれば他国に少しでも近いコストにできるんだぜいという流れを作りたいものであります。

とりあえず、いろいろな手続きで無駄に時間がかかるのを改善するとか、お上の下請けをやっている業界団体のあのなんとかセンターのいろいろとをなんとか効率化するとか、系統の空いているエリア・配電網は整備されているエリアをお上が聖地指定して事業者を募集するとか、自家消費メインの余剰買取の太陽光発電システムであればより迅速に手続・接続検討・設置ができるようにするとか、あとは資金調達をしやすくするとかあたりでありましょうか。ともかく、ウハウハ狙い、一攫千金系ではなく、理念をもって落ち着いて取り組めば大儲けはできないけれども事業として取り組めるのですという流れがないとどうもならん気がします。

第71回ってすごいよねという方も、ロードは第14章までだぞという方も、忍たま乱太郎のオープニングテーマは28年間ずっと勇気100%って今知ったという方も、何事も継続は力なりということでじっくりと取り組んでいこうではありませんか。こちらをクリックで素晴らしいブログをお探しください。
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■ お知らせ(1)

業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。

■■ お知らせ(2)

物件の検討にあたっては業者さんの「俺様シミュレーション」による利回りではなく、ご自身の十分な理解の上、将来の収支や採用される機器の信頼性などもよくご検討の上で、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断ください。

■■■ お知らせ(3)

固定資産税のお支払いでポイントなどを貯めるお話ならnanacoとかファミペイの話を、イケイケな過積載に挑むなら方位角・傾斜角各種対応の過積載のいわゆる「ピークカット」率の参考資料(METPV-20データ利用)をどうぞであります。

■■■■ お知らせ(4)

次回のTMKオンライン(TMKオンライン15)は11月下旬開催の予定です。慣例では12月の開催はありませんので、2021年最後のTMKオンラインです。オンラインではないほうのTMK (太陽光発電メンテナンス研究会)の次回開催は新コロの状況次第ですが、2022年1月(新春特大号)以降開催になりそうです。


コメント

  1. ガンガン より:

    流石に、昨今の申請の激減で、日本のソーラーの推進の中心は低圧野良ソーラーと理解されたようで。
    どうも、主任技術者を選任しないだけでメガソーラー並みの責任を負わせる制度創設=小規模事業用電気工作物制度創設で低圧全量復活の流れが出そうですね。
    唯一全量が残されたSSもありましたが、元々全体の1%ぐらいしかなかった、ソーラーシェアリングを12円でやれって言ってもねえ。手続きが煩雑&農業委員会のご機嫌、、、もとい裁量による部分が多すぎですから。

    でもソーラーのトラブル起こしまくりは、その責任が重いはずの高単価買取でウマウマメガソーラー勢なんですけどねえ。

    • fppvfppv より:

      コメントありがとうございます。
      まだまだ再エネは必要だとは思いますが、(地熱や風力にはそれぞれ固有の制約がある中で)太陽光だけがイケイケで増えるのが電力システム全体にとって幸せなのかと思う今日このごろです。
      各再エネごとにゾーニングをしっかりして、その中では少なくとも制度・手続き面ではリスクの少ない形で、バランス良く導入のペースを上げることが必要ではと思っています。
      高単価のメガですか、濡れ手になんとかですね・・・。

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