さあ、4月から新年度。ところでEPC業者がトンヅラしたらどうする?


4月から新年度。心機一転がんばるぞという方も多いのではと思います。新年度から本気出すな方もいるかもしれませんが、そんなこととは関係なく、またアクセスを稼ぎそうなタイトルの記事にしてみましたが、クソつまらんと思われない程度の分量の記事にしたいと思います。(分量だけかよ)

太陽光発電事業、固定価格買取制度を前提とするならば20年以上の「事業」であります。「事業」でありますから様々なリスクは覚悟しておかねばなりません。ノーリスクハイリターンとか、空き地にパネルを並べるだけでチャリンチャリンとか、メンテは業者に・リスクは保険に丸投げとかそういうことを言っているといいことはないと思いますが、まだ言っている人がいるようであります。ピンクのネクタイでギュウギュウに締め上げられたほうがいいんじゃないんですかね、低圧野良ソーラーを目の敵にして結構攻撃的な発言をされていた某庁のカチョさんの。

今回テーマにしたいのは引き渡し後のお話。引き渡し前の話は各方面でいろいろと記事にされたり、注意喚起されたり、上級者やら自称プロが上から目線で優しく指導していたりしているような感じでありますから、あえてしません。引き渡されて無事に運転開始できた後に、EPC業者さん(設計・調達・施工をした業者さん)がトンヅラしたらどうなるかな、であります。

故障などトラブルがなければトンヅラしようがどうでもよいのではありますが、20年以上の「事業」でありますから「トンヅラ」も「故障などのトラブル」も想定をしておかねばなりません。えっ、保険? お金の面倒はある程度はみてくれるものですが、修理そのものを保険がするわけではありません。

とはいえ、低圧の太陽光発電設備、今となってはかなり一般的なものでありますから、「これ、点検してくださいな。」「これ、修理してくださいな。」「これ、取り替えてくださいな。」などは、事業者が適切に対象箇所を切り分けて、しかるべき同業他社さんなりに払うものを払って適切にお願いすることができれば、だいたいは手も足も出ないなんてことはなさそうです。

一部のパワコンメーカーさん(よく壊れるという評判があったり過去の栄光にすがって高飛車だったりもするらしいですが)は「どエンドユーザーからの問い合わせには対応しない・購入した代理店を通せ」みたいなところもあるようでありまして、そういうところではちょっと面倒ではあります。

一部のパワコンメーカーさん(丈夫で修理交換対応も早いとの評判もありましたが最近は続々とパワコン終売みたいなところもあるようですが)は「交換品の在庫がないから●か月待て」みたいなこともありまして、これは結構困るのでありますが、将来はもしかしたら「グーテンモルゲン」からお問い合わせを始めないといけなくなって、そんなのだったら国産(とかニーハオ系有名メーカー)のパワコンに全取り替えしちゃうぞみたいなことになるかもということは想定をしておかねばであります。

とはいえハードウェアの問題であれば、パネルは「同じようなパネルに取り替えちゃえ」、パワコンは「どんな設定されているかわかんないから工場出荷状態に設定を戻して最初からしちゃえ」とか最悪「新しいパワコンを買っちゃえ、ついでにリパワリング」なんて感じでなんとかなりそうです(注: 所定の手続きが必要ですが)。

ですから、ハードウェアの問題は相談・対応できる業者さんの心当たりがあれば、そして、長い事業の間にはこのようなことが起こるかもという覚悟があれば、EPC業者さんがトンヅラしてもあまり恐れることはないと思います。(つか、ビジネスを20年継続できるというのはなかなか大変なことでありまして、ましてやこのバブリーだった業界、濡れ手になんとか系みたいなのとかがたくさんいる業界方面に関してはお付き合いする側も「想定内です!」と言い切れるくらいでないとまずいなと思います。)

怖いのはソフトウエア側といいますか、パスワードで保護された世界の向こう側の情報であります。普通のパワコンの設定レベルであればイチからやり直しても大したことはないのかもしれませんが、いろいろとたくさん設定が必要だけれどもパネルごとといったレベル感でのモニタリングができるような普通ではないパワコンが絡んでいるようなシステムで、「どエンドユーザーは閲覧権限だけ」「EPC業者は設定の変更でもなんでもできる権限」みたいな状態で、そのパスワードを握られたままEPC業者がトンヅラというのは結構大変であります。

工場出荷状態に戻して設定を全部し直すのも大変でありますし、そもそもどエンドユーザーよりも強い権限をトンヅラEPC業者が持っているというのは気分の悪いものであります。トンヅラEPC業者に悪意があればいろんなこともできてしまいます。ああこわい。

いわゆる倒産と社会的に認識される状態にECP業者がなっていれば、その事実をもってメーカーさんもどエンドユーザーにいろいろとやりやすくもなるとは思いますが、たちが悪いのは「対応しない」「連絡しても無視する」「のらりくらりと逃げまくっている」けれども「倒産と社会的に認知される状態にはなっていない」場合です。メーカーさんからすると「トンヅラ」だろうが何だろうがEPC業者が直接のお客さんであります。そこを飛び越してどエンドユーザーに対して何かをするというのはちょっとアレなこともあるわけであります。

20年以上に及ぶ事業ですから、いろんなリスクを考えて心構えとかいろいろな発注先選びとか機材選びとかをしたいものであります。パソコンでいえば、パソコンぶっこわれても新しいパソコンを買ってきて来ることはお金だけの問題ですが、中身のデータなどの情報は・・・ってことでありますからバックアップはとっておきましょうなわけですが、それと同じであります。

もう拡大なんてしないという方も、もう拡大なんてしないなんて言わないよ絶対な方も、ちょいと一息、既存の設備について、必要になるかもしれない情報は全部自分の手元にあるか、一度確認をされるとよいと思います。今日から新年度、いい機会でありますよ。

まあ、事業ですから、いろいろとありますってことで。
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■ お知らせ(1)

業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。

■■ お知らせ(2)

物件の検討にあたっては業者さんの「俺様シミュレーション」による利回りではなく、ご自身の十分な理解の上、将来の収支や採用される機器の信頼性などもよくご検討の上で、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断ください。

■■■ お知らせ(3)

固定資産税のお支払いでポイントなどを貯めるお話ならnanacoとかファミペイの話を、イケイケな過積載に挑むなら方位角・傾斜角各種対応の過積載のいわゆる「ピークカット」率の参考資料(METPV-20データ利用)をどうぞであります。

■■■■ お知らせ(4)

TMKオンライン(オンライン版太陽光発電メンテナンス研究会)、次回は3月開催を予定しておりましたが、4月になってしまいました。オンラインでないほうのTMK (太陽光発電メンテナンス研究会)は、新コロの状況次第ですが早くても5月、でしょうか。


コメント

  1. ガンガン より:

    自称プロ、デーす!
    PCS等のシステムパスワードは、メーカーによる最上位権限パスワードがあるので
    ご心配なく!(バックドア?いえいえ、こんなもんですよw)

    なんで、つぶれた業者がいなくなったらまともな業者に依頼しませう。
    そこ経由でメーカーが対応できます。

    じゃあメーカーがつぶれたら・・・。

    トラブルが起きたら、おとなしく違うメーカーPCSに交換しましょう・・・。

    • fppvfppv より:

      コメントありがとうございます。
      つぶれていないと最上位権限をすんなり発動してもらえないというのが記事の要旨の一部でもありました。(わかりにくい記事ですいません)
      ところで自称プロとのことですが、どの地域でご活動されていらっしゃるのでしょうか・・・?

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