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分譲物件をどう比較・検討するか。(番外編)の続編みたいなものです。
インターネットでもじゃんじゃん広告が打たれている数々の分譲物件。広告ですから、都合のいいことが目立つように書かれているのは当たり前です(笑)。それに煽られずに買う側は冷静になって選びたいものです。
●書いてある値段だけで判断しない
2,000万円に収まるように容量を小さくしているもの、2,000万円に収まるように含まれているものを最小にしてあれもこれもオプション・別途費用を後で請求されるものなどもあります。「では、収益シミュレーションでリターンを判断すればいいんでしょ」という方、お気をつけください。収益シミュレーションも売主等が作っている数字(と書けば聞こえは悪いですが推計した数字)が入っていることがあります。
売主等が出してくる収益シミュレーションを鵜呑みには絶対にせずに、それがどのような前提(「太陽電池モジュール(パネル)の容量」「パワーコンディショナの容量」「設置の方位角・傾斜角」「日射量」「ロスや経年の発電量の低下の想定」をご確認の上、ご自身で収益シミュレーションの妥当性を判断して、比較・検討をされることを強く強くおすすめいたします。
また、表面的な単純利回りだけでなく、維持管理にかかる費用、監視システムの装置費用や毎月の通信費等、保険料、税金なども含めて、「収益」そのものをご検討するとともに、「キャッシュフロー」の視点からもじっくりと検討してください。
●焦らない・焦らせられない
36円権利取り合戦は終わりました。相当に熱かったようです。これから、この「大量」の権利が、物件としてこれから出てくるわけです。過度に焦ったり、また売主等に焦らせられたりしないようにお気をつけください。
- 「今だけ!」→明日も同じ値段でしょ?
- 「大幅割引!」 → なんでそんなに割り引けるの? 元値盛ってたってこと?
- 「あなただけに特価!」→だれにでも同じこと言ってるでしょ?
- 「XX区画限定の特価!」→特別な値段って、どう特別なの?
くらいの余裕が必要です。
●最悪の事態を想定する
とはいってもこの世の終わりまでは想定するときりがないので、そこまでは想定しません。
歴史が浅かろうが深かろうが、民間企業はぶっ飛ぶときにはぶっ飛びます。所詮は民間企業との売買契約・賃貸契約や保守管理契約です。「25年間のパネル出力保証」はあっても、その保証元は25年間安泰とは限りません。保証が続くのか、保守管理は継続されるのかなど、だれも保証はできません。
土地は買い取っていれば自分のものですし、設備も購入すれば自分のものです。そこに電力会社がある限り、電気は買い取ってもらえます(のはずです)。それを自力で(対価を払って他力に頼ることも含め)維持管理できるのか、それも含めて見合った投資かどうかをよくご検討ください。
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