経済産業省が太陽光絡みでいろいろと決めるときにもときどき行われるプロレスプロセスである、パブリックコメント。
同様の仕組みは都道府県にもあるわけですが、うどん県で生じた事象であります。
2020年04月25日 21時00分 公開
香川ゲーム条例、パブコメ原本を入手 賛成意見「大半が同じ日に投稿」「不自然な日本語」――あらためて見えた“異常”内容
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2004/25/news034.html
ここまで挙げてきた「不自然な点」をまとめると以下の通り。
- 賛成意見の大部分は「ご意見箱」から投稿されており、しかも特定の日に集中している
- 賛成意見は同じ文面、同じ書式のものが非常に多い
- 文面には頻出するパターンがあり、中には誤字まで同じものもある
- UserAgentsなどの状況から総合すると、大量投稿を行っている人物は複数人いる可能性が高い
- 大量投稿を行っている人物は、1人で複数の投稿パターンを使い分けている可能性が高い
このうち、特に気になったのはやはり「1人が複数のパターンを使い分けていた可能性が高い」という点です。
仮に誰かが票の取りまとめを行っていたとしても、わざわざ複数の文面を用意して賛同者を集めたり、またそれを“ループするように”(別の言い方をすれば“同じ意見が連続しないように”)、毎回わざわざ文章を書き換えて投稿したりするでしょうか。もっと言えば、その「意見」は本当に“賛同者から集めたもの”だったのでしょうか……? もしも投稿者がわざと文面を「バラけさせていた」のであれば、そこには“何らかの意図”があったのではないでしょうか。
経済産業省のアレは多数決的なもので決まるわけでなく、「お上が選んだ都合のいい委員で組織される委員会で」「お上が用意がした思慮に基づいて議論のようなものがなされてシャンシャンと決まる」わけでありまして、動員してまで怪しい投稿を集めることもないのでありますが、お上から示される答えの中には寄せられたコメントに対してまともに答えていない不誠実とも思えるようなものあるわけでありまして、形骸化、というか最初から形骸?という感じもしないわけでもないわけでありまして、まともな人が適切にロビーをするのが一番世の中のためにはいいのかなと思うわけであります。
という暗い話はさておいて、素晴らしいブログの数々にお訪ねいただいて、明るい情報収集をしようではありませんか。
■ お知らせ(1)
太陽光発電の設備の設計や購入に関するご相談をいただくことがときどきあります。技術的なご相談はお受けできることもありますが、特定の案件に関するご質問で検討・回答に時間がかかるようなものをタダでいくらでもというわけにはいかないことはご理解ください。ブログのネタにできるような一般的なご質問は結構お答えできるかもしれません。また、業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界・業者さんはだいたい(中略)」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。信販審査通ってもアレ、公庫の融資審査通ってもまたアレ、こっそり見積もりの金額を上げられたり、こっちが発注しますといってから1割近くも値段を上げられたり、インターネットがつながらない状態で遠隔監視システムを中途半端にそこに物理的に付けただけで(以下略)などなど、業者さん選びの引きの弱さは自信があります。そんなわけで業者さんの信用状態のことは当ブログ主は聞かないほうがいいと思います。ねぎソーラーの頃は恵まれていたんだなあとひしひしであります。
■■ お知らせ(2)
最近、分譲物件のご購入に関するご相談を多くいただいております。利回りだけを見て検討されていると思われるケースが少なくないようでありますが、メーカーさんや業者さんがまともな根拠もなくシミュレーションをしていると思われる例(「実績」と言いながら近くに比較対象になっているべき設備が存在しないもの・明らかに発電量を多く盛りすぎと思われるもの・いわゆる過積載のいわゆるピークカットをシミュレーションでまともにやっていないのに実績自慢をするような例)や、土地代が含まれていないのに土地付きとかなんじゃそりゃというものもあったりしますし、土地賃料を抜いて利回りを計算したり、利回りを2倍近くに盛っている例もありました。シミュレーションやそれをもとにした想定利回りは「シミュレーションなので保障しません」でなんとでも言い逃れができるものではあります。イケイケなのか下請けに丸投げなのか担当者が勝手にやり放題なのか、結構いい加減な会社さんもこの業界には少なくないようであります。また、支払い条件(特に多額の前払いの要求・多額でなくても要注意ですが)にも十分ご注意ください。どうかみなさまにおかれましては、取引先選び・物件選びは自己責任という大前提のもと、利回りのみならず将来の収支をよくご検討の上、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断をされますようお願い申し上げます。
コメント