7/29(水曜日)開催のTMKオンライン・お試し版、案外いい感じでありました。こっそり席を外してみたり、ラーメン屋さんから参加してみたり、最大のサプライズは温泉を買った方もいたりであります。ご希望があれば月に1回くらいの定例化もいいかもしれません。
さて、標記の件。いいっすよ、お値段とかその他いろいろな条件次第ですけども。
展示会やパネルメーカーのウェブサイトで入手できるレベルのデータをもとに発電量やら収益シミュレーションをされている方には想定の範囲内の情報かとは思いますが、この資料は結構おすすめであります。
Bifacial PV System Performance:
Separating Fact from Fiction
https://www.nrel.gov/docs/fy19osti/74090.pdf
LCOE of bifacial systems is competitive with monofacial systems now, even with initial cost adder of 5-6 ¢/W. Post-tariff, bifacial is a clear winner
要するに「1Wあたり5~6セント(日本円で5~6円)くらい高くても、両面は明確な勝者である」だそうであります。
よくある質問が「実際のところ、値段どれだけ上がるの?」なのでありますが、実際のお値段のことはご自身が仕入れる元にお尋ねくださいであります。ご自身で中華業者から直接仕入れるか、国内の商社さん等から仕入れるか、それとも分譲ヤーさんがどーんと上乗せ(自称表面利回り10%になるように)したものがご自身の仕入れになっているかによっても全然ちがいますから、ええ。
あとは「どのぐらい発電増えるの?」でありますが、どのような高さ・角度で設置をするのか、どんな間隔で設置するのか、地面からの反射はどんな感じなのかも発電量の推定には必要な情報でありまして、そのへんの情報なしにいくら増えるかと聞かれてもそれは無茶であります。
ってことで、お値段のことはあなたの仕入元に、発電量はいろんな情報をggrksであります。
・・・では、身もふたもないので、無責任にまとめときます。
- お値段: こればっかりは仕入元に聞いてください。
- 発電量: 片面の同様料のパネルと比較して、一般的な設置方法(前後は無茶に詰めない・高さもパネルの裏が明るくなる程度に高めに)で、白い防草シートを使うなどすればの工夫をすれば1割アップは十分ありという感じ。
- 耐久性: 両面ガラスだから丈夫と決めつけている方もいるようですが、片面はガラス・もう片面は透明のシートという製品もあります。両面ガラスのほうが耐久性はありそうですが、パネルは重い、お値段も高くなる傾向。お値段とも相談であります。
- 出力: 「330W」と売り出されていても、表面だけで330Wなのか、裏面も合わせて自称330Wぐらいというのかそのへんはメーカーによってアレなので、データシートなりカタログなりでできちんと確認を。ちなみに「片面だけで」330Wな330Wと称する両面パネルであれば、認定上のパネル容量も330Wのはずでありまして、40円とか36円とかのウマウマ発電設備の片面パネルを両面パネルに総取替でウマウマなんて可能性もでてきます。
ご参考までに関東平野の北の果てのほう、年間全体でみるとピークカットがほとんど生じないくらいのパネル容量、パネル傾斜角12度・真南からちょいとだけ西向きな発電設備で、年間発電量(パネル1kWあたり)は1,345kWh/kW (ピークカットは少々で無視してもいいかも程度の太陽電池パネル合計容量)というデータはございますです。
研究熱心な方がいろいろと比較をしてデータを公開してくださっていたりもするので、ご自身でそういった情報を探して、納得した上でそういった情報をありがたく活用させていただくのが一番でありますよ。
天気がイマイチな今日このごろでありますが、以下のバナーをクリックで、有意義なブログの数々をご訪問くださいであります。
■ お知らせ(1)
業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。
■■ お知らせ(2)
物件の検討にあたっては業者さんの「俺様シミュレーション」による利回りではなく、ご自身の十分な理解の上、将来の収支や採用される機器の信頼性などもよくご検討の上で、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断ください。
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■■■■ お知らせ(4)
延期になっておりますTMK13 (第13回太陽光発電メンテナンス研究会)の開催はあっても9月以降の開催であります。代わりに、TMKオンライン(Facebook Messengerによる文字だけチャット・カメラやマイクは不要)の定例化を検討しております。日程のご希望などございましたらお知らせください。
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