NEDO日射量データベース(MONSOLA-20・METPV-20)。パワーアップしていますね。(2)


NEDO日射量データベース(MONSOLA-20・METPV-20)。パワーアップしていますね。(1)の続きの記事です。

何が変わったのか、どうして変わったのか、そのあたりの理解は重要であります。理解がしっかりできていれば、危なっかしいものにひっかかったり、うっかり誤解をしたりということもないのではと思うのですが、それでも・・・。

ということで、前の記事の

発電量のシミュレーションという観点では、より正確性が増す、ということではあるのですが、昨今の分譲ヤーさんの傾向とかそのへんの観点からはいくつか注意しないといけないことがありそうです。

について、注意したい点です。

特に分譲ヤーさんが作成されるシミュレーションにおいては、発電量を多めに見せたいとう本能は隠せません。そのため、今後、MONSOLA-20のデータを使った発電量シミュレーションが出てくることでしょう。

MONSOLA-11のデータなのか、MONSOLA-20のデータなのか、どちらをもとにシミュレーションされているのか確認した上で、比較したり、内容の妥当性を検討する必要があります。また、他の案件と比較したりするときにも同様です。

また、MONSOLA-11のデータを使用していたこれまでのシミュレーションで、なおかつ、堅めのシミュレーションの場合には、「1割くらいは上振れしますよ」という期待も持つことはできました。しかし、MONSOLA-20のデータを使用している場合にはその上振れの余地は小さくなっているわけですから、この点も留意点です。

これまで、

日射量×パネル容量×365日×過積載の「ピークカット」考慮分(180%過積載なら96%とか、ダブル過積載なら90%とか80%

みたいな式で想定発電量を計算していましたが、MONSOLA-20のデータでなおかつ、堅めに計算するなら、80%の部分を70~75%とかにするなどの見直しもなってくるでしょう。

世の中には年間20万kWh超などというすごい低圧の発電所のシミュレーションもあるようです。いわゆる「過積載」のいわゆる「ピークカット」無視両面パネル with 白ピカ(反射シート)だから発電量はどーんと30%アップとか、もうとても豪快な放題系です。信じる者は**をすくわれる、なのかもしれません。

このレベルの豪快さとなると、-11でも-20でも、些細なことはどっちでもいいじゃないかのレベルになってしまいますが、このレベルでない方が当ブログの読者のみなさんだと思っておりますゆえに、ええ、何事もレベル感は守って適切にやっていきましょう。

大事なことは、いつもしつこく以下のお知らせの(2)に書いてありますので、自己責任で。当ブログ主はイケイケな方もマイルドな方も、レベル感を守って適切にやっている方を陰ながら応援したいです。

そうそう、WEB版は-20になりましたが、ダウンロード版は-11のままで、ダウンロード版は2021年7月19日をもって公開終了ということになっています。使い方によってはダウンロード版のほうが便利なこともありますが、-20のダウンロード版は登場するのでありましょうか。

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業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。

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固定資産税のお支払いでポイントなどを貯めるお話ならnanacoとかファミペイの話を、イケイケな過積載に挑むなら方位角・傾斜角各種対応の過積載のいわゆる「ピークカット」率の参考資料をどうぞであります。

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次回のTMKオンライン(TMKオンライン09)は5月下旬の水曜日か金曜日の夜に開催予定です。オンラインではないほうのTMK (太陽光発電メンテナンス研究会)の次回開催は新コロの状況次第ですが、2021年7月以降開催になりそうです。


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