以前にMETPV-11の山梨県勝沼のデータを使って、いわゆる過積載の、いわゆるピークカット率について計算したものを公開していました。
今般、NEDOからMETPV-20が公開されましたので、このデータをもとにピークカット率を計算してみました。諸般の事情により、今回は茨城県鹿嶋のデータです。「関東ではそこそこ日射量のよいエリア」で「積雪の影響はほとんどないエリア」です。
今回は、「方位角・傾斜角・過積載率・月別データ」です。
- 方位角は、0度(真南)から15度刻みで90度(真東・真西)までと、135度、180度(真北)です。
- 傾斜角は、0度(水平)から5度刻みで30度までです。
- いわゆる過積載率は、100%(過積載なし)から260%まで10%刻みと、変態なみなさんやエキセントリックなみなさんのために300%から1200%まで100%刻みです。
- 月は、1月から12月までの月別ですが、年間合計も出しています。
以下の手順で計算をしています。
- いわゆるピークカットがない場合の1時間ごとの推定発電量を計算(A)。
- パワコン容量を超える部分についてはカット(B)。
- カットした後の1時間ごとの推定発電量(A-B)を、1か月分や1年分(8760時間分)を合計(C)。
- また、ピークカットがない場合の1時間ごとの推定発電量を1か月分や1年分を合計(D)して、Dに対する、1か月分や1年分を合計カット分(D-C)の割合を計算。
推定発電量の係数を使用しています。
- パワコンの変換損失、パネルの汚れ、その他損失(※気温による補正を除く)の合計として5%の損失
- 気温による補正は、12~3月は90%、4,5,10,11月は85%、6~9月は80%
空欄はゼロ(ピークカットなし)、0.00%は四捨五入の結果ゼロになったもので、ほんの少しピークカットあり、です。
大したデータではないので、個人的な目的でも、お仕事的な目的でもご自由にお使いくださいと言いたいですが、業者さんがさも自分で計算をしたようなフリをするのだけは気分がよくないので、それはおやめください。
いろいろとニーズがあることはちょっと承知をしているので、フォーマットを変えていくつかピークカット率などの表を作ってみようと思います。
役に立ったぞという方も、なんだよこの変態データ、という方もみなさまお口直しに、以下のリンクアイコンをクリックで、素晴らしいブログの数々をお訪ねください。
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業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。
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