ネタが大してなくても記事を乱造できる、いわゆる過積載の参考データです。今回は、パネルの容量を増やしたときに発電量はどれだけ増えるかの一覧表です。
パネル容量が100%→110%の場合はこの程度ではいわゆるピークカットが生じないため発電量も10%増ですが、パネル容量が同じ「+10%」でも200%→210%の場合には、発電量は5%くらいしか増えないことが読み取れます。言い換えると、200%か210%かで迷われている場合、差分のパネルの発電効率は半分ですがそれでもよいですか、という検討になります。差分のパネルに対する追加コストがそれなりにリーズナブルであれば検討できそうですし、リーズナブルでなければ検討しないという判断になろうかと思います。
検討の判断基準はもちろんマネーは重要ですが、パワコンの入力回路を余すことなく使いたいとか、ストリングの長さは揃えたいとか、土地が余っているからしっかり敷き詰めたいとか、架台の段数・列数の関係できりのいい枚数にしたいとか、様々です。何%しか勝たん、という性質のものではないと当ブログ主は考えます。
表の見方は、同じ方位角・傾斜角のパネルの、パネルの過積載率を、1つ上に記載されている過積載率からこの過積載率に変更した場合、発電量はどう増加するか、です。300%のところでは、1つ上には260%の場合が記載されていますので、パネル容量を260%から300%に40%分増量した場合に発電量がどうなるか、ほう、15%分ですか、ということになります。
使用しているデータや計算方法は、いわゆるピークカット率、方位角・傾斜角・過積載率・月別データを作りました、METPV-20のデータで。に記載のとおりです。まあ、見た目を変えただけなのは相変わらずです。
前回と同様のご注意書きですが、大したデータではないので、個人的な目的でも、お仕事的な目的でもご自由にお使いくださいと言いたいですが、業者さんがさも自分で計算をしたようなフリをするのだけは気分がよくないので、それはおやめください。
まあ、実際のところ、現実的なのは200%くらいかなという感じはしますが、そこらへんはさまざまなせめぎあいによっても変わってくるわけで、個人的には250%とかそのへんに結構魅力を感じます。
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■ お知らせ(1)
業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。
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固定資産税のお支払いでポイントなどを貯めるお話ならnanacoとかファミペイの話を、イケイケな過積載に挑むなら方位角・傾斜角各種対応の過積載のいわゆる「ピークカット」率の参考資料(METPV-20データ利用)をどうぞであります。
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コメント
土地の利用率を考えると
100%(49.9KW)毎の東西方位やら角度の変動による効率変動も見てみたいですね。
例えば、300%なら50KWづつを▼の辺状に並べるとどれだけ通年発電量が増えるとか。
ストリング配列もシビヤになるんですごい高等テクになりそうですが。
(設計しろといわれたら、断りますね。自分の発電所ならやってみたいですが。)
コメントありがとうございます。
同じ傾斜角で半分を東向き、半分を西向き、という感じでしょうか。
MONSOLA-11のデータで何度かネタにしたことはあるのですが ( http://www.rokutech.jp/blog/2021/04/02/east_west_240/ とか)、MONSOLA-20でもやってみましょうか。
300%とかになってくると東西設置と真南設置の差がかなり小さくなって、土地が小さくできることも踏まえると十分に検討には値しそうですが、土地の制約があるなら真南設置で250%くらいでもいいのではという気もいたします。