いらすとやさんで「お古」を検索したらマヌルネコが出てきたので、マヌルネコのイラストをお借りしました。
セカンダリーといえばおしゃれでありますが、要するに中古、お古のソーラーであります。ビンテージソーラーとかって言えばなんとなくおしゃれになりますが。
いろいろと先行き不安だから手放そうという方とか、込み入った事情がある方とか、節税のために使ったけどもういいやという方とか、中華パネルを空き地に並べたら儲かるって聞いたけど最近はお上がドロボウホイホイリストを公開して狙われてこわいからやだとか、持っててもお上が事後的に改悪してきて逃げられなくなったらいやだからとかいろいろな方が手放そうとされているということで出来上がっている市場がセカンダリーマーケット、中古市場であります。
当ブログ主もまあいろいろと興味があるところでありますが、どんな感じでありましょうかねえというところでありますね。いわゆる新築であれば、猫も杓子も表面10%みたいな時代もありましたがセカンダリーは当然、固定価格買取の残り期間にも左右されるわけであります。
どんな指標がありそうか、考えてみました。
- 「年間想定売電収入÷購入価格×固定価格買取の残り年数」 → 新築で表面10%なら200%になりますが、中古で200%(20年より短い期間で、新築と同じ収入を得る)なんて虫のいい話はなかなかないわけでありまして、まあ実際どんなんもんですかねという感じでありますね。残り15年くらいで160%とかそんな感じでしょうか、実勢は。
- 「固定価格買取期間後の単価は●円と想定した上での20年間の累計売電収入÷購入価格」 → 20年の事業機関での比較でありますね。パネルは何百枚、パワコンも何台かで構成されることが一般的でありまして、ある日を境にぱったりと収入がゼロになる性質の事業でもありません。故障とか劣化とか、あるいは事前の取替などの想定をある程度織り込んでの評価が当然必要ではありますが。
どちらにしても、中古を買った後の「事業」は、(法的な要件は当然守りつつもそれ以上の部分は)自分なりの基準でやっていくわけでありまして、これからパワコンはいつ交換するとか、保険はどうするとか、草刈りはどうするとか、点検はどうするとか、そのへんの想定もしっかり織り込んで、いろいろと検討をしてみたいものであります。
まあ、セカンダリーはあなたが買わなくても、誰かが買うかもしれない、売れ残っても今の事業者さんが売電し続けることになるんでしょうから、売買が生じても再エネの追加性には全く影響しないわけであります。「再エネを増やそう!」ということであれば新規開発なりリパワリングで発電量アップを進めなきゃいかんわけでありますが、なかなか難しい状況ではありますね、いろいろと。
ふいんき的には「空き家のないアパート経営」はウマーだけど、改悪リスクがなあ・・・であります。改悪リスクってことはだれが悪いんだいと考えると、お上はしっかりしてくださいよと思うわけで、これじゃあ脱炭素ではなく、再エネ事業者に対する脱酸素じゃね、という感じもしない今日このごろです。大きく儲からなくても、安心して事業ができれば、結果的に低コストで事業ができるわけでありますが、お上はどう考えているのかなと思うのですが、お上とは接点は特にないので、壁に向かって呟いておくことにします。
たまには人に向かって呟きたい方も3/13(水曜日)、18:45から新宿界隈で例の会ことTMK20、いかがでしょうか。
■ お知らせ(1)
業者さん(メーカーさん・施工業者さん・販売業者さんなど)の信用状態に関するご相談はいただきましても回答することはできません。「民間企業の寿命は案外短い」「この業界はいわゆる太陽光バブルで新参者がたくさんいてそういう業界」ということを念頭において、ご自身のご判断で取引業者さんをご選定ください。
■■ お知らせ(2)
物件の検討にあたっては業者さんの「俺様シミュレーション」による利回りではなく、ご自身の十分な理解の上、将来の収支や採用される機器の信頼性などもよくご検討の上で、価格の適正さをご自身の責任において見極めてご判断ください。
■■■ お知らせ(3)
例の会ことTMK(太陽光発電メンテナンス研究会)。次回は20回目の大台、TMK20は3月13日(水曜日)開催です。確定申告は終わらせるか、これから本気出すと気合を入れてからご参加ください。
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