50kW(未満)太陽光発電・土地探し編(2016/09/18更新)

Q 土地はどのくらいいりますか?

A 低圧の発電設備1つ分の目安としては200坪から300坪です。パネルの大きさや枚数、また、間隔をどのくらいとるかによります。太陽電池モジュール(パネル)50kW分で200枚程度になります。必要な土地は影の影響を避けるために確保する間隔も含めて考えましょう、狭い土地であれば太陽電池モジュール(パネル)の枚数を減らす、影がかかることを覚悟で詰めて設置するなどの対応が考えられます。150坪くらいでも50kWされている方もいます。

Q 条件は?

A 地価・賃料がそこそこ安くて、電柱(鉄塔ではありません)が近くにあって、日当たりがよくて、地目が農地ではなく(転用が可能な土地もありますが手続きが必要です)、電力会社がすんなりと配電線につながせてくれる、などでしょうか。なんだ、この注文の多い料理店は。

地価・賃料が安くても、造成費用が多くかかったり、電柱まで遠かったり、とんでもない田舎で維持管理に行くのも大変だったりすると安い意味がありません。総合的な判断が必要でしょう。自宅の近所から日帰りできる範囲とか、ちょっとくらい高くても将来買い手がつく土地とか、人それぞれ条件は異なると思います。まあ、美味しい土地はすぐに売れてしまっていますが。

Q 土地の値段の目安は?

A 坪5,000~10,000円くらい(賃借であれば年間賃料でその1/10)が目安でしょうか。発電施設として利用可能な面積のみ(影がかなりかかる部分や法面などを除く)で計算して、大きな造成や抜根などが必要ないことが前提です。ただし、造成費用などの有無やその目安金額も要チェックですし、電柱が近くになければそれなりの本数の電柱を立てて、電線も延ばしてこないといけませんから、そのコストも考慮する必要があります。

もちろん、自分にとって価値があると思える土地であればもっと出すのは十分アリでしょう。20年以上付き合う土地ですから、採算に合う範囲でお選びいただくのがよいかと思います。

Q 土地は購入と賃借、どっちがいい?

A 一長一短です購入のデメリットは、購入費用を最初に用意しないといけない、所有している限りは永久に固定資産税が発生し続けるなど。賃借のデメリットは融資を受ける場合に購入よりも不利なことが多い、土地が所有権ではないので上モノに所有権があってもいろんな意味で不安定です(発電施設の運用の期間の延長も含め)。ベストなのは「出口が見えている(処分に困らない)土地を購入」でしょうか。

そうはいってもなかなか思い通りにはいきませんし、20年先のことを予想するのは難しいことでありますが、当ブログ主は長期的に発電事業はやっていきたいと思っていますので、購入できる土地は購入をするようにしています。

Q インターネットでいい土地は見つかる?

A インターネットの不動産情報サイトに登録されるものは「売れ残り」と考えておいたほうがよさそうです。いい土地は広告やネットに出る前に、その不動産屋さんが持っている見込み客に紹介されてしまいます。地域を決めて、その地域の不動産屋さんの「いい見込み客」になることが土地探しへの道ではと思います。そもそも太陽光の土地なんぞお値段が安くて取れる手数料もたかが知れていますから、不動産屋さんにしてみりゃ、儲からんわけで、そこらへんは儲かっていただけるようにすればお互い人間でありますので。

Q インターネットでの土地の検索の仕方は?

A 「太陽光」「ソーラー」「用地」「坪」「円」などのキーワードを組み合わせるとよいでしょう。「太陽光」「ソーラー」「用地」だけでは、土地を「買いたい」ほうの業者さんのホームページが結構ひっかかって、土地探しには用をなしません。「売ってください」「求む」って言っているだけのホームページに「はい売りましょう」という人がとのくらい問い合わせをするものかよくわかりませんが。「40円・36円・32円の権利付き土地買います!」って検索にひっかかるだけ邪魔です(笑)。

Q インターネットで「日当たり良好」って書いてますが?

A いい土地は全部売れていて、現在売りに出ている土地はだいたい「わけあり」と思っておいたほうがよいです。その「わけ」を現地でも確認して、許容できる「わけ」であればご決断をされればと思います。なお、不動産屋の広告で使われる日本語の意味と、一般人の日本語の感覚は必ずしも一致しないこともありますからご注意ください。(「閑静な住宅地」=「ただの田舎」、「日当たり良好」=「昼の少しだけ日がちょっと照るだけ」、「フラットな道のりで自転車でラクラク10分」=「他に交通機関ないなら・歩いたら30分な」など。必ずご自身で現地をご確認ください。)

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